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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
「ふぁああああああッ!!」
鉄平の背中に回した手を離し、雄平の体は畳の上に崩れ落ちた。そして、小刻みにピクピクと体を震わせる。
「雄平……!」
「んっく…ぐしゅっ…んっく……」
雄平が小さく体を折り畳み、足を曲げていったところで漸く結合していた部分が離れている事に気づいた鉄平。
自身の肉棒の先の亀頭部分には、またもや赤い鮮血が付着していた。
それを見て、鉄平の顔面から血の気が引く。
「ゆ…雄平…スマン!本当に…すまない…!大丈夫か?雄平?」
尻臀をそっと掴み、アナルの様子を見る。指先で拡げて確認するが、大した出血ではないようだ。
鉄平は涙目で「よかった…」と、ポツリと漏らした。
雄平の細い太腿を撫でながら、鉄平も落ちつきを取り戻す。
そして、ふと雄平のアナルと自身のペニスを見ると、一本の線で繋がっていた事が解った。
今はもう畳やクッション代わりのタンクトップの上で乾いてしまっているが、しっかりとその痕跡は残している。
白のタンクトップだから解る、血液の赤。
(赤い…糸………)
「運命の……」
そう口にして、鉄平は不謹慎にも嬉しそうな顔をして真っ赤になった。