この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
父子の夜
第13章 追憶
 
「な…なんすか?」
「だから~…産まれたら頻繁にオマエのとこ連れていくからな!」

なんで?という顔つきで田辺を見る鉄平。決して警戒しているわけではない。

「雄平君に似た男の子に育ってもらいたいんだ。雄平君はホントに優しくていい子だ!」

鉄平はモグモグ口を動かしながら、嬉しそうな顔をする。
雄平の良さを解ってもらえるのは自分の事を褒められるより嬉しい事なのだ。
特に、雄平の優しい部分。
それは妻がそう育ってほしいと願っていただけに、嬉しくて涙が出そうだった。





『鉄平、この子の名前…決めてくれた?』

元子の胸に抱かれる、
小さくて、小さくて…可愛らしい、玉のような男の子。

『ま…まだ…決めてない……』

なんとか自分たち二人から名前を取りたいのだが、『元子』と『鉄平』の中から選ぶのは難しく、鉄平は悩み続けていた。

『元平……鉄元……子鉄……』

『ちょっとちょっと』

苦笑いを浮かべる妻に鉄平が噛み付く。

『じゃあ、オマエが決めたらいいだろ』

不貞腐れたように顔を背け、拗ねる鉄平。まだまだガキ臭さが抜けない。




/159ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ