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父子の夜
第14章 今宵の月のように
「雄平、なんか食いに行こう」
「う…うんっ!」
夏休み最後の日に古着屋に一緒に出掛けて以来の外出に、雄平の心は踊る。
「匂いつくから着替えていけ」
「うんっ!」
のほほんとした雄平を急かすように、鉄平が雄平の赤いTシャツを脱がせていく。
すぽんッ……
雄平がTシャツの丸襟から頭を抜くと、目の前に鉄平の顔があった。しゃがみ込んで雄平を見つめている。
「雄平……」
驚いて目を丸く見開いたままの雄平にキスする鉄平。
唇を軽く触れ合わせたあと、かぶりつくように雄平の唇に吸い付いた。
「ん…んん……っ」
上半身を剥き出しにされた雄平の小さな乳首がキュッと摘ままれ、捏ねくり回される。
「んんんっ……」
雄平は膝から崩れ落ちそうになり鉄平の背中に手をまわす。
すると、鉄平は慌てて唇を離した。
「す…スマン…雄平…」
「う…ううんっ……」
頭をガシガシ掻き毟り、鉄平はタンクトップを身につけ、ジーンズに足を通す。
雄平の目には、動揺した表情を浮かべ、トランクスからギンギンに勃起した肉棒をはみ出させた鉄平の姿が映しだされていた。