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父子の夜
第14章 今宵の月のように
 
「母ちゃんの写真の前に置いといてもいいんだけど……、夏だしな。腐ったら勿体ないし…。それに、寝たら…なんか腹減った。よし、食おう!」

ガサリ…と音をたて、ビニール袋からフードパックを取り出し、蓋を開けて焼き鳥の串を二本掴む。
その内の一本を、差し出すように月へと向ける。

「母ちゃん……いただきます。それと、今日…雄平とセックスします。ごめんなさい」

鉄平は焼き鳥にかぶりつく。

「ほら、オマエも食えよ」
「う……うんっ…」

雄平も差し出された焼き鳥にかぶりつく。その顔は暗闇でも解るほど真っ赤だった。

(いま…父ちゃん…なんか…言っ……)


「今日、雄平に…チンポがふやけるまでしゃぶらせます、ごめんなさい」

「とぉちゃっ……」

「今日、雄平の穴という穴にチンポ汁注ぎ込みます、ごめんなさい」

「………っ…」

「いいよな?雄平」

「…う…うんっっ!」



煌々とした月明かりは、家路を辿る二人を優しく照らし続けていた。




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