この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
父子の夜
第14章 今宵の月のように
「母ちゃんの写真の前に置いといてもいいんだけど……、夏だしな。腐ったら勿体ないし…。それに、寝たら…なんか腹減った。よし、食おう!」
ガサリ…と音をたて、ビニール袋からフードパックを取り出し、蓋を開けて焼き鳥の串を二本掴む。
その内の一本を、差し出すように月へと向ける。
「母ちゃん……いただきます。それと、今日…雄平とセックスします。ごめんなさい」
鉄平は焼き鳥にかぶりつく。
「ほら、オマエも食えよ」
「う……うんっ…」
雄平も差し出された焼き鳥にかぶりつく。その顔は暗闇でも解るほど真っ赤だった。
(いま…父ちゃん…なんか…言っ……)
「今日、雄平に…チンポがふやけるまでしゃぶらせます、ごめんなさい」
「とぉちゃっ……」
「今日、雄平の穴という穴にチンポ汁注ぎ込みます、ごめんなさい」
「………っ…」
「いいよな?雄平」
「…う…うんっっ!」
煌々とした月明かりは、家路を辿る二人を優しく照らし続けていた。