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父子の夜
第15章 満月の夜の獣たち
暫くして、落ちつきを取り戻したのか、雄平は唇を離し鉄平を見つめる。
「父ちゃん…大丈夫?」
「……今頃かよ!?」
ツッコミを入れて大笑いする鉄平。やはり雄平は『優平』ではなく『雄平』だ。
ひとり納得するように頷きながら、ひとしきり笑った後、鉄平は雄平のTシャツを捲り上げていく。
「父ちゃんっ!!」
「あ?なんだよ?」
もう言葉はいらないだろ?
そうとでも言いたげな表情で鉄平は不機嫌な声を発する。その、少し睨み付けるような鉄平の目に怯えながらも、雄平は続ける。
「あのね、ボクね…」
「……おう、なんだ?」
話の内容によってはお仕置きを検討しようかと考えてしまう程、鉄平は早くヤりたい。
「この前ね……」
「おう」
鉄平は話を聞きながら、自身の体に覆い被さる雄平の小さな尻をそっと撫でる。雄平はビクリと体を震わせた。
「……っ」
「この前、なんだよ?雄平」
尻を触られ、雄平の頬が徐々に赤みを帯びていく。
「ひとりで……やった…」
「……何を?」
(知ってるぞ。アナルオナニーだろ?あの日、スッキリした顔してたもんな。)