この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
父子の夜
第15章 満月の夜の獣たち
気づいてはいるが、惚けたような表情を作り、雄平に答えを促す。
「アレで…ひとりで…やった…」
雄平は真っ赤な顔でテーブルの上に置かれたディルドを指差す。
「え?1人で?ディルドを?……父ちゃんに内緒でか?」
罪悪感を煽るような鉄平の言葉に、涙目で「ごめんなさい」と謝る雄平。鉄平は雄平が可愛くて堪らない。
「いいよいいよ、雄平。…んで、気持ちよかったか?」
鉄平の問いかけに雄平は首を横に振る。
「……痛かった」
「そうか。痛かったのか」
(それでか。あの日以来使った形跡が無かったのは…)
あれ以来、鉄平は密かにディルドが使用されたかをチェックしていた。
「父ちゃんにやってもらった時は気持ちよかったのに……痛かったよ?」
どうして?と見つめる雄平。
それ以前に……。
(そんな事言われたら……また正気を失うぜ?)
急激に昂る気持ちを必死で抑えながら、鉄平はゆっくりとジーンズのファスナーを下ろしていく。
その、ジジジジ……という音に、雄平も反応し、体を浮かせて鉄平の股間の方を向く。
「それはな、雄平」
雄平はハッとして顔を上げる。トランクスからはみ出た亀頭に目を奪われていた。