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父子の夜
第16章 熱帯夜
だから、一発目で早く終わらせ、できれば…前立腺を突いてイカせてやりたい。
ずぼらな鉄平も、こういった事には頭を使い、気も遣うのだ。
(人の気も知らねぇで、イカせようとしやがってよぉ……)
頭の中でブツブツひとりごちる鉄平。イカされそうになった事に不満気な表情を浮かべ唇を尖らせながら、
「四つん這いになれ」と、命令する。
雄平は即座に、両手両膝を畳につけ四つん這いの体勢になる。
そして、首を限界まで捻って、背後の鉄平を見つめる。
雄平が口にしそうな雰囲気だったので鉄平から言ってやった。
「雄平、大好きだよ」
「ぼっ…ボクもだよ!父ちゃん!ボクも父ちゃんが大好き!」
鉄平は腕を伸ばし、背後から雄平の頭をワシワシ撫でる。
甘い言葉と、『ワシワシ撫で』のダブルパンチで、雄平は幸せそうに満面の笑みを浮かべた。
「次は父ちゃんの番だ。覚悟しろよ?雄平」
「うんっ!」