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父子の夜
第16章 熱帯夜
 
鉄平は構わずに、また乳首に唇を寄せて、突起を舌先で弾いて刺激していく。
舌先の愛撫の途中、横目で雄平の表情を窺うと、快感で半開きになった目を鉄平に向けていた。
たよりなく揺れる、黒目の割合が多い、雄平の瞳。
その瞳をじっと見つめたまま顔を寄せ、鉄平はもう一度口づける。

まだまだ刺激に敏感な幼い肉体は、押し寄せてくる底知れぬ快楽の波には打ち克つ事ができず、雄平は鉄平にされるがままの放心状態だった。




次に雄平の意識がハッキリした時、雄平の体はちんぐり返しの体勢にあった。

「とっ…父ちゃんっ!!」

雄平が驚くのも無理はない。
自身の肛門に貪りつく親父を目にしたのだから。

「おっ!気づいたか。父ちゃん、暇だったから雄平の尻穴舐めさせてもらってたぞ」

鉄平は明るい表情だった。
むしゃぶりついていた割には興奮している様子はない。雄平にニコニコ笑いかけている。


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