この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
父子の夜
第4章 俺の息子
 
「あっ……」

雄平は慌ててTシャツを引き伸ばしブリーフを隠した。

「こんな道端じゃ目立つから、オジサンの車の中で電話するといい。あっちに停めてるから行こう」

雄平はよろけながら立ち上がった。



「オイ待て!この野郎!!」

背後から聞き覚えのある声がして雄平は勢いよく振り返る。

「父ちゃん!!」

雄平は一直線に走り出す。

「とぉちゃ…とぉちゃあん…!!」

体当たりするように抱きついてきた雄平の手から携帯を取り、鉄平は男に投げ渡した。

「俺の息子に近寄るんじゃねぇ!!消えろ!!」

男は言い訳を述べようとしたが、鉄平のあまりの剣幕にすごすごと立ち去った。
その男の後ろ姿から雄平に視線を向けるや、鉄平は雄平の頬を張った。手加減などできなかった。
雄平は地面に叩きつけられる。

「雄平!オマエ!あれほど知らない奴には関わるなって……父ちゃんが言った事忘れたのか!?」

倒れ込んだ雄平に寄り添い胸ぐらを掴んで引っ張り起こす。雄平は小さな声で何度も何度も謝った。
そして、胸ぐらを掴む鉄平の手を震える両手でしっかりと握ると、仔犬のように潤んだ瞳で鉄平を見つめるのだった。


/159ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ