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父子の夜
第5章 そして、始まる
焦点の定まらない雄平の視界には、ぐにゃりと歪んだ天井が映っていた。
「雄平。まだいてぇか?ここ」
鉄平の指が白ブリーフの上からスッと尻の谷間をなぞる。
矢継ぎ早に繰り出される鉄平の素早い攻めに雄平の頭はついていかない。
タンクトップだけは離さずに鉄平を涙目で見つめる。
「ここ、まだ痛いのか、聞いてんだよ」
雄平は首を大きく横に振る。
「じゃあ…ヤっていいな?」
今度は大きく縦に首を動かせ、鉄平の胸に顔をくっつけ必死にしがみつく。
「うっ…うっ…いっ…いいよっ…とうちゃ…いいよっ…」
雄平は全て受け入れるつもりでいる。
それでも、やはり怖くて…。
雄平は泣き出してしまった。
「心配すんな、雄平。完全に治るまではやらねぇよ。安心しろ」
鉄平は自身の胸に顔を埋める雄平の頭を撫でると、そのまま体ごと雄平を抱き上げた。
雄平はまだ怯えた表情で鉄平を見ていた。
先ほどの言葉は、裏を返せば「治ったらヤる」と宣言されたようなもの。不安は完全に取り払われる事はないのだ。
「今日は、父ちゃんのチンポをしゃぶってもらう」
鉄平の股の間に置かれた雄平の瞳がゆらゆらと揺れる。