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父子の夜
第5章 そして、始まる
 
「…イヤか?雄平」

聞き慣れない卑猥な言葉に戸惑いの表情を隠せない雄平だったが、ブンブン首を横に振る。

「い…嫌じゃ…ないよっ!」
「……そうか。んじゃあ、父ちゃんのパンツ下ろして、舐めろ」

黒のボクサーブリーフを見て、もう一度確認するように鉄平の顔を見上げると、その小さな頭を引き寄せられ、雄平は股間に顔を埋める形になる。

雄平の頬に、下着一枚挟んで鉄平の硬くなった肉棒が押し付けられ、その熱がじわりと伝わった。

雄平は震える手でボクサーブリーフを掴むと、ゆっくり、ゆっくりと下ろしていく。
それに合わせて、雄平が脱がしやすいように鉄平は腰を浮かせた。

びちっ

布地に引っ掛かっていた鉄平のペニスが肌にぶつかる音がして、雄平はじっとソレを凝視した。

「………っ!」

一瞬息を呑んだ後、無音の悲鳴をあげた。

いつも風呂で見る鉄平のペニスと違う…。

雄平の目には、ソレがまるで別の生き物であるかのように映りプルプル震えだす。

その様子を無言で見ていた鉄平は、自身の膨れあがったペニスの根元を掴み、雄平の頬っぺたに擦り付けた。

雄平は口を横に引き伸ばし静かに泣く。


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