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父子の夜
第6章 思い出の更新
 
「父ちゃ…っ」

雄平は恥ずかしいのと、頭を垂らしているのとで顔を真っ赤にさせている。
それを見て鉄平は一度指を抜き雄平を立たせた。

「父ちゃんの膝の上に来い」

雄平が動き出すより早く、鉄平が雄平の体を抱き上げた。
横抱き……
所謂お姫様抱っこで雄平を軽々と持ち上げた。

逞しい腕に抱かれ、女の子ならうっとりしそうな体勢だが、雄平はカチンコチンに硬直していた。
『まな板の鯉』状態だ。

そんな雄平をよそに、股を開かせ再び雄平のアナルへと指を突き入れた。

「父ちゃっ…父ちゃんっ…」

雄平の瞳に涙が溢れ、頬をゆっくりと流れ落ちる。

「嫌ならやめるぞ…。嫌か?」

ぼやけた視界では鉄平の表情はわからない。ただ、哀愁を帯びた声色から、どんな表情をしているのかを窺い知る事ができる。

「嫌じゃないよ…ボク…嫌じゃ…ない」

雄平は腕で涙を拭き、平気な顔を装おうとするが、またツーッと涙が頬を伝う。
そんな痛々しい雄平を見ても、沸き立つ欲情を抑える事ができない。


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