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父子の夜
第6章 思い出の更新
 
シャワーの湯が雄平の尻の泡を流していく。
鉄平は雄平の可愛い尻臀を掴んで押し広げる。先ほどまで弄くっていた肛門を洗うためだ。

「…………」

小さな尻穴が鉄平の太い指を咥え込んだ影響でポッカリと口を開いている。
鉄平はソコから目が離せない。

「うっひゃあっ!!」

雄平は飛び上がって一歩前に踏み出した。
そして、背後を振り返る。

鉄平が舐めたのだ。
ペロン…と、雄平の尻穴を。

「…………」
「…………」

しばし、真剣な表情で見つめ合う二人だったが、先に鉄平が表情を崩した。

ムラムラして、思わず舐めてしまった事の照れ隠しに、
ニカッと雄平に笑いかけたのだ。

続いて雄平も表情が崩れた。
顔をくしゃくしゃにして泣いた。
泣いて、泣いて、鉄平に駆け寄り…ギュッと抱きついた。

「とぉちゃあんっ!とぉちゃあんっ!!」

鉄平も雄平を抱き返す。

「ごめんごめん…。やっぱ嫌か?」
「ううんっ…嫌じゃないよ…ボク、頑張るよ!ボク…頑張るから…!」

久々に見た鉄平の笑顔。
忘れかけていたその笑顔を雄平はしっかり胸に刻み込んだ。

最近の無表情で覇気のない鉄平が、本当の鉄平ではない。

これが本当の父ちゃんなのだと……。


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