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父子の夜
第9章 求め合う二人
 
鉄平は名残惜しそうに雄平から体を離した。

「父ちゃんっ…」

なんとも切ない雄平の声に振り返ると、雄平は真っ赤な顔で鉄平を見上げた。

「どした?雄平……?」

くっきりした濃い眉をハの字に下げて、黒目の割合が多い瞳はウルウルと潤んでいる。

「父ちゃんっ…あのねっ…ボクね…」
「おう、どうした?」

雄平は恥ずかしそうに俯く。

昨日の夜、鉄平にパンツを履かせた時に初めて沸き上がった衝動。
『舐めたいな…』
鉄平の逞しく反り勃つ巨根を。

「どうしたんだよ、雄平?」

今日1日中それだけが頭の中を占めていた。
思い出すだけで体が火照って、熱を出した時のように頭がフラフラする。

「ボクね…父ちゃんの……」
「父ちゃんの…なんだ?」

俯いた雄平は上目遣いに鉄平の盛り上がる股間を見つめていた。
体が芯から熱くなり、徐々に呼吸が乱れていく。

はぁっはぁっはぁっはぁっ…



「……ッ!!」


雄平の両手が鉄平のペニスに触れた。ボクサーブリーフの上からしっかりと握る。

「ゆ…雄平……!」

唖然とした表情で目を見開く鉄平だったが、すぐに雄平を抱き締めた。


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