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父子の夜
第10章 立ち入り禁止
その石鹸をじっと眺める雄平。
シンクの中に膝を付き、一段上がったステンレスに手を付いた変則的な四つん這い状態で鉄平が触れるのを待つ。
クチュクチュと泡立てる音が長く続いて、雄平の緊張は高まっていった。
「……あっ…」
鉄平の手は、まず雄平の尻臀を撫でるように触れてきた。それに思わず声をあげてしまう雄平。鉄平の狙い通りだ。
「雄平、穴の中まで洗うから力抜くんだぞ?」
「……う…うん」
頷きはしたが、ガチガチに固まっている小さな尻。その二つの膨らみの谷間を鉄平の指がなぞっていく。
当然、途中に臍のような肛門があり、そこも何事もなく指は通過していく。
尾骨から会陰部を行ったり来たりしていた指が肛門で止まる。
そして、予告もなくその狭い窄まりに指を捩じ込んできた。
「あッ…あふ…ぅんッ……」
銭湯の時と同じで痛くはなかった。
「痛くはない……よなぁ?雄平?」
「う…うん…父ちゃん……痛くないよ…」
「そうだよなぁ」と呟きながら、鉄平は指を奥へ奥へと挿入させる。アレを探すために。
「ひゃあぁッ!!」
雄平の反応からソレを発見した事を悟る。前立腺だ。
もう一度そこへ触れる。