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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
 
「それ…本物のおちんちんみたいだねっ」

雄平がディルドに興味を示した。

「…だろ?『リアルぺニス・男根君』っていうんだぜ?」

鉄平は商品名を思い出して笑ったが、雄平はあまり意味が解らず真剣な表情をしていた。

「父ちゃんのおちんちんの方がでっかいね……」

そんな誉め言葉(?)をもらい、鉄平は嬉しそうな…それでいて誇らしげな顔をした。

「これ、パッケージには『極太ビッグサイズ』って書いてたんだぜ?じゃあ、父ちゃんのはそれに『超』が付くよな!」

「…………」

雄平はまたもや意味が解らなかったが、目の前の鉄平がにこやかにしているのが嬉しくてニッコリと笑う。

「これで…よしっと!ほら、雄平!これ2つ共オマエの物だからな!………父ちゃんのいないトコで…こっそり遊んでもいいんだぞ?」

二つのディルドを雄平に渡し、鉄平は雄平の頭をワシワシ撫でた。

『どうやって遊ぶの?』雄平の頭に疑問が浮かんだが、後で聞こう…と、きっと晩メシの後でヤるだろうから…と、黙っていた。
そして、両手に握る二つのディルドをじっと眺める。
触り心地は鉄平のモノに似ていた。


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