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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
(父ちゃんのは、もっと黒くて………)
「雄平、麦茶沸かしてから父ちゃん行くから、先に弁当食べてろ」
「……うん」
雄平は部屋へと戻っていった。
「夏は、火の傍は地獄だな…」
「あっつ~」と繰り返しながら溜まったゴミを纏める鉄平。今までは全て妻がやってくれていたが今は鉄平の仕事だ。
やかんの水が沸騰しカルキを飛ばしてから麦茶のティーバッグを入れる。
「よし」
鉄平はコップに注いだ冷たい麦茶を両手に持って、雄平の元へ向かう。
雄平は畳の上にぺたんと座ったまま背を向けている。
「雄平?」
テーブルに置いてある弁当にも手をつけていない。
(そう言えば……雄平が俺にくっついてないの、久しぶりだな)
「雄平、メシ食うぞ?」
全く反応がない。
座ったまま寝てしまっているのかと鉄平はそっと雄平の顔を覗き込んだ。すると、そこには……、
ディルドを一生懸命舐める雄平の姿があった。
長い睫毛が下を向き、見下ろす鉄平からは、ウットリしているような表情にも見える。
鉄平には全く気づかずに、リアルな男根型ディルドの裏筋に舌を這わせる雄平。