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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
鉄平にとっては、逃れようのない事実を突き付けたつもりだが、雄平は何故勃起しているのか本当にわからないだけなのだ。
素直な雄平が素直じゃない。
鉄平も意地になってくる。
「…………」
鉄平は大口を開けて自身の指を舐めようとして動きを止める。
「雄平、今からオマエの肛門弄くるから、父ちゃんの指…べちょべちょになるまでしゃぶれ」
ずいっと雄平の目の前に差し出されるゴツゴツした鉄平の指。
「舐めろ、雄平」
雄平はすぐに指にしゃぶり付いた。そして懸命に舌を動かせる。
鉄平に喉奥まで突っ込まれても、頬に指先の形が浮き出るくらい口腔内に押し付けられても、ひたすら追いかけてしゃぶり付いてくる。
その途中、鉄平の表情をチラリと何度も窺う。それに鉄平はニッと笑って返す。
すると雄平は安心したような惚けた表情で熱心にしゃぶる。両手を鉄平の手に添えて。
ちゅぷッ…ちゅぷッ…
「よし、もういいぞ」
雄平の口から抜かれた指は、一度鉄平がしゃぶってから雄平の肛門へと宛てがわれる。
「力ぬけよ?雄平」
雄平はしゃぶりカスでもある口内の唾液をゴクンと全て飲み込んだ。