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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
慌てて指を抜き、雄平の頭を撫でて慰める。
「雄平…スマン。悪かった…」
「…とぉちゃ……」
雄平の下半身はまだプルプルと震えていた。先ほどまでは快感、今は恐怖で震えている。
前立腺に触れられた時、雄平は気が遠くなりかけて思わず叫んだ。怖かったのだ。
だから本当は鉄平に『怖い』と言いたい。でも…
「雄平…ごめんな」
少ししょんぼりした情けない表情を見せる鉄平。ガックリと肩を落とし意気消沈した様子が窺える。
「父ちゃん……もう一回…やって……」
そんな鉄平の表情を見せられると雄平は胸がキュッと締め付けられ切なくなってしまう。
そして『怖い』とは言えず、受け入れる事を選択するのだ。
「雄平…スマン………じゃあ、入れるぞ?」
「……うん」
鉄平も雄平が無理している事は理解しているが、雄平が折角くれたチャンスを逃したくはなかった。
即座に中指をグニュッと差し込んだ。止められない。
「…んくぅっ」
先ほどの刺激を思い描いた脳が、雄平の小さな体を固くさせる。しかし、鉄平は前立腺には触れずに、尻穴の拡張を始めたのだった。
(快感は後から付いてくればいい……)