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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
とりあえず、今日購入してきたディルドを試そう。
鉄平は「気持ちいい」と言わせる事に意地になってた自分を反省しつつ、雄平の肛門へと挿入する指を二本…三本と、順に増やしていった。
さすがに三本となるとキツキツになり雄平は苦しそうに顔を顰めるのだが、弱音など吐かずに踏ん張って耐えていた。
「よし、こっちなら余裕だな。……雄平、いいか?」
小さい方のディルドを手に持ち雄平に問いかける鉄平。
雄平はそのディルドを見つめ、コクリと頷く。
母に続き鉄平まで失いたくないという思いから全てを受け入れようとしてきた雄平。
それが鉄平を愛してしまった事で、最近では雄平自身も鉄平とのセックスを望む気持ちが大きく膨らんできていた。
鉄平は恥ずかしそうに、また新たなアイテムを取り出してきた。そのフォルムが注射器に似ていたため雄平は顔面蒼白になり固まってしまった。
「雄平、注射するわけじゃないぞ!ほら、見てみろ。針がない!なっ?」
その様子を見て、慌てて否定する鉄平。針がない事を先端に触れアピールする。
雄平にもそれが解り、安心したように1つ息を吐いた。雄平はかなりの注射嫌いなのだ。