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父子の夜
第11章 繋がる赤い糸
プラスチック製のシリンジの注射筒部分に入っている透明な液体を指で差し説明する。
「ここにローションが入ってる。奥までちゃんと行き届くようにするんだ」
最初の夜のように直腸内部を傷つけないために。
鉄平は左腕で雄平の肩を抱き、右腕で雄平のアナルにシリンジを挿し込みローションを注入していく。
冷たくひんやりしたローションが直腸内部に流し込まれ、雄平は肩を抱く鉄平の手を強く握った。
指をただ挿入されていただけの昨日までとは違う。雄平は不安と共に大きな興奮にも包まれていた。
シリンジが抜かれたソコへ、すぐにローションを塗りたくったディルドが宛てがわれる。
「雄平、いくぞ?」
「…う…うん」
チュプ…チュプ…
鉄平は手首を使って、ディルドの先端で雄平の肛門をグリグリとこねくり回す。雄平の呼吸や表情を見ながら挿入のタイミングを図っているのだ。
「んっ……」
雄平の体から力が抜け、穴が自然に口を開いた。そのタイミングで鉄平はゆっくりとディルドを押し込んだ。
「んあ……あはぁっ……」
鉄平が『成功した』と確信するような雄平の声だった。いや、声というよりかは甘い吐息だ。