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第1章 フレンズ

手前の浅い部分を
指先でくすぐられるうち、
下腹部全体に
水分と熱が集まるような感覚に襲われる。

何かが来る…そんな感触に、
少しの恐怖と、未知の期待が入り混じる。

「紗奈…かわいいよ…」

汗が滲む生え際にキスを落としながら、
指をかぎ状にして、甘く内側をひっかいて来る。

その場所には何か秘密があるみたいに、
スイッチが押されたように
全身に鳥肌が走ったかと思うと、
熱い日差しに照射されるような
じりじりとした皮膚感覚に襲われた。


「なに…？アタシの体、おかしくなっちゃう」

喘ぎながら言うと、
克巳は頬を舐めながら囁いた。

「こんなに感じるの、初めて？」

「うん…ああっ、だめえっ」

体がどこかに落ちてしまいそうで
枕の角を掴んだ。

体の奥ががくがくと震え出す。

克巳の指先が、
体の中の何かを招き出して呼び起こす。

ああ、いっちゃう。あたし、克巳の指で。

そう思った瞬間、腰ががくがくっと揺れて、
両腿のあわいがじゃぶっと濡れた。

腰を突き上げながら、
ぽたぽたと熱い雫が足の間を伝い落ちて
シーツを濡らすのが分かった。

「なんか、でちゃった」

「可愛い…潮吹いたんだよ紗奈」

「やだ、どうしよう」

「困ることないよ…
もっと気持ちよくなろ、
こんどは俺と」