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Call Girl
第1章 Call 1
二子玉川まで電車で移動する。
夜6時45分に駅改札付近で高橋を待つ事にした。
二子玉川は夕暮れ時で人でごった返していた。
どこからこんなにも沢山の人が出てくるのだろう、と思っていた。
佳穂は人を待たせることが嫌いだった。
なので、いつも相手よりも早く待ち合わせの場所に行くのである。
佳穂は行き交う人を見ていた。
今日は高橋とホテルにいくのだろう、と思っていた。
暫く行き交う人を眺めながら高橋を待った。
すると、改札から高橋が出てくるのが見えた。
ちょっと明るめのスーツを着ている。
背は高く痩せていてちょっとインテリっぽかった。
高橋は佳穂を見ると手を振って見せた。
佳穂も手を振る。
小走りに佳穂に近寄って来た。
「待った?」
「いえ、今来たところです」
「そうか、なら良かった」
高橋はそう言うと笑って見せた。
「さ、どこの飲み屋に行く?」
「お勧めはどこですか?」
「そうだな、美味しい刺身でも食べに行くか」
「お刺身ですか。いいですね」