パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 　Call 4

（4）手術
佳穂は手術の前日から入院していた。
入院とは実に退屈だと佳穂は感じていた。

それはまだ手術をしていなからであろう。
病院の夕飯も何となく味気なかったが嫌いではなかった。

早い夕飯を済ませると看護師が寝る前に飲む薬を持ってきてくれた。
その薬はデパスだった。

初期の睡眠障害に効く薬であるが手術前夜に飲む薬でもあった。
デパスは心地よい眠りと精神を安定させてくれる。

寝る前にその薬を飲んだ。
そして、深い眠りへと入っていったのである。

翌朝…。
佳穂は気分よく目が覚めた。

手術は朝の9時からである。
今はまだ6時だった。

佳穂はスリッパを履いて白い病室の廊下に出た。
そして、暫く廊下を歩いてみたのだ。

静かな廊下だった。
ナースステーションには朝早くから働く看護師がいた。

それを佳穂は見ていた。
暫く見ていたが病室に戻ることにした。

今朝は朝食を食べない事になっている。
病室のベッドに戻り横になった。