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Call Girl
第1章 Call 1
店員はそう言われると店の奥に姿を消した。
高橋は話し始める。
「あれからどうしてた?」
「別に、普通に生活してましたよ」
「他の客にも会ったんだろう?」
「ええ、仕事ですから」
微笑んでそう答えた。
それを聞くと高橋は暗い顔をした。
続けてこう言ってきた。
「これから君の事を佳穂って呼んでいいかな?」
「ええ、構いませんよ」
そんな話をしているうちにビールが運ばれてきた。
店員は瓶ビールを1本とグラスを2つ置いて行った。
佳穂は瓶ビールを高橋のグラスに注いだ。
そして、自分にも注いだのだ。
「再び会えたことに乾杯…」
高橋はそう言うとビールを口に運んだ。
佳穂も一口口に運んで飲むのをやめた。
今日は飲みすぎたらダメなのだ…と、佳穂は思っていた。
今日はホテルに行くだろう。
そう思っていたのである。