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Call Girl
第1章  Call 1

佳穂は道行く人を眺めていた。
子供連れの親子、サラリーマン、女子高生、色々なひとが行き交う。

みんな、どんな思いを持ち生活しているのだろう…そんな事を思っていた。
そんな物思いに浸っている時だった。

改札口ではなく、玉川高島屋の方から高橋が歩いてくるではないか。
今日はスラックスのズボンに紺色のシャツにジャケットを羽織っている。

いつもスーツ姿しか見たことが無かった佳穂はその姿にくぎ付けになった。
とても爽やかな感じがしたのだ。

「お待たせ。待った?」
「いえ、今来たところなんで」

「じゃ、行こうか」
「え?どこにいくんですか」

「中華料理を食べに行かないか?」
「中華料理?」

「そうだよ。青葉台にいい店を知ってる。そこに行こう」
「何で行くんですか?電車で?」

「いや、今日は車で来たから、それで行こう」
「車で?」

「そうだよ、高島屋の駐車場に停めてある。さ、行こう」
「わかりました」

佳穂は狐につままれた様な気持ちだった。
二人は高島屋の駐車場に向かって歩いてゆく。

店内に入ると人はまばらだった。
エレベーターに乗る。

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