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Call Girl
第1章 Call 1
佳穂は車から降りた。
高橋の後を追いながら店内に入ってゆく。
店内に入るとチャイナドレスを着た若い女性が窓際の広い席へと案内してくれた。
店員の女性が佳穂の座る席の椅子を引いて座らせてくれた。
店にはまばらに人が居て食事を愉しんでいる様だった。
「さ、何食べる?」
「え、何がいいのかわからないわ」
「じゃ、コースでも頼もうか?」
「それでいいです」
佳穂がそう言うと高橋は店員を呼んでオーダーしてくれた。
今日は車なのでお酒はオーダーしなかった。
料理が運ばれて来るまでの間二人は話をして楽しんだ。
暫くすると料理が運ばれてきた。
カシューナッツ炒めやエビチリ、青椒肉絲、回鍋肉と料理が並んだ。
その料理を食べながら他愛もない話をしていた時だった。
高橋がこう言ってきたのだ。
「俺は、佳穂の事を大事に想ってる…」
「え?」
佳穂は自分の耳を疑った。
聞き間違いではないかと思ったのだ。
尚も話し続ける。
「俺は、佳穂の事が大事だったから今までホテルにも行かなかったんだ」
「え?でも、高橋さんは奥様がいらっしゃるじゃないですか」