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Call Girl
第1章 Call 1
(6)貸し切り
佳穂は先日の中華料理屋での高橋との話を思い出していた。
結婚しているのにそれは無理だ…と考えていたのである。
でも、高橋から好意を持たれているというのも事実だった。
しかし、その気持ちに応える事はできないと思っていた。
所詮、既婚者のいう事である。
本気にすることさえ馬鹿馬鹿しいことだと思っていた。
そんなことを考えている時だった。
また、携帯が鳴ったのだ。
「もしもし…」
「佳穂ちゃん、高橋さんからまた指名だよ。今回は貸し切りでお願いするって言ってきたよ。佳穂ちゃん、良かったじゃん。江田の駅前に10時に待ち合わせだって。頑張っておいで」
そう言うと電話は切れた。
貸し切りとは1日中客と一緒に居るという事だった。
報酬もそれなりに高額になる。
佳穂のクラブでは貸し切りの場合1日で20万にもなる。
その60%を報酬として支払われるのである。
貸し切りをもらえばもうその日は1日1人の客だけを相手にすればそれでいいのだ。
佳穂はピルを飲み身支度を始めた。
今の時間は朝の9時だった。
江田の駅前と言えば徒歩で行ける距離だ。
今日もローラアシュレイの淡い紫色の花柄のワンピースにカーディガンを羽織りパンプスだった。
佳穂は先日の中華料理屋での高橋との話を思い出していた。
結婚しているのにそれは無理だ…と考えていたのである。
でも、高橋から好意を持たれているというのも事実だった。
しかし、その気持ちに応える事はできないと思っていた。
所詮、既婚者のいう事である。
本気にすることさえ馬鹿馬鹿しいことだと思っていた。
そんなことを考えている時だった。
また、携帯が鳴ったのだ。
「もしもし…」
「佳穂ちゃん、高橋さんからまた指名だよ。今回は貸し切りでお願いするって言ってきたよ。佳穂ちゃん、良かったじゃん。江田の駅前に10時に待ち合わせだって。頑張っておいで」
そう言うと電話は切れた。
貸し切りとは1日中客と一緒に居るという事だった。
報酬もそれなりに高額になる。
佳穂のクラブでは貸し切りの場合1日で20万にもなる。
その60%を報酬として支払われるのである。
貸し切りをもらえばもうその日は1日1人の客だけを相手にすればそれでいいのだ。
佳穂はピルを飲み身支度を始めた。
今の時間は朝の9時だった。
江田の駅前と言えば徒歩で行ける距離だ。
今日もローラアシュレイの淡い紫色の花柄のワンピースにカーディガンを羽織りパンプスだった。