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Call Girl
第1章 Call 1
1日居ても飽きない場所だった。
二人は車を降りた。
そして、部屋を探した。
平日の昼間だと言うのにランプが付いている部屋は少なかった。
高橋は305号のボタンを押した。
車のキーをフロントに預けてルームキーを受け取りエレベーターに乗る。
3階で降りると305号室の部屋の番号がチカチカと点滅していた。
ルームキーで扉を開ける。
部屋に入るとダブルベッドが2つにナイトテーブルが1つ、ソファーにローテーブル、テレビが置いてあった。
ジャグジーや露天風呂、サウナなども付いていた。
かなり広々とした部屋である。
部屋に入ると高橋はジャケットをハンガーに掛けていた。
佳穂はカーディガンを脱いでソファーにバッグと一緒に置いた。
高橋は二人きりになると妙に緊張している様であった。
それは佳穂も同じだった。
佳穂はこれから行われるであろう事を想像していた。
それは、いつもと変わらない事だった。
ただ客とセックスをするだけなのだ。
ただし、今日の相手はあの高橋なのだった。
あの告白からそんなに日数は経っていなかった。
佳穂は少し動揺していた。
だが、これは仕事なのだと思った。
割り切ってやらなければと思っていた。