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Call Girl
第2章 Call 2
「じゃ、俺の行きつけの寿司屋はどう?」
「はい、構いません」
「良かった、じゃ、行こうか」
「はい」
そう言葉を交わすと二人はやかましい程のネオンが煌めく歌舞伎町の街を歩いて行った。
寿司屋はネオンが煌めく歌舞伎町の商店街の中の一角にあった。
白いのれんが清潔感を感じさせてくれる。
そののれんを押して店の引き戸を開ける。
「いらっしゃい!!」
威勢の良い声が聞こえてくる。
黒崎の姿を見ると店員が話しかけてくる。
「黒崎さん、いつもありがとうございます!!」
「今日もよろしくな」
そう言うと店員は店のカウンターに案内した。
二人はカウンターの椅子に腰かけた。
「俺、寿司が好きでさ、いつもこの店に来てるから顔馴染みなんだよ」
「そうなんですね」
そう返事をするとまた微笑むのだ。
黒崎はそんな佳穂を見て“可愛い”と思った。
「好きなもの頼んでいいから」
「はい、ありがとうございます」
「飲み物は何がいい?」
「では、ビールでお願いします」