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Call Girl
第2章  Call 2
(2)バイト
今夜も佳穂は新宿歌舞伎町のドン・キホーテの前で黒崎と待ち合わせをしていた。
相変わらずドン・キホーテの周辺は人で溢れかえっている。

佳穂は来る道すがら何度もキャッチーの男に声を掛けられていたのである。
何度断っても声を掛けてくる。

そのキャッチーの男たちから逃れるようにドン・キホーテまで来たのだ。
暫くすると黒崎がやって来た。

今日も脇にはセカンドバッグを抱えていた。
黒崎が話しかけてくる。

「今日は俺の事務所に来ないか?」
「はい、構いませんよ」

「じゃ、行こうか」
「はい」

二人はドン・キホーテからそう遠くない5階建てのビルの中に入っていった。
その5階部分が黒崎の事務所になっていた。

黒崎は話始める。

「佳穂さん、今日は俺の仕事手伝ってくれないか?」
「え?仕事?」

「そうだよ。仕事だよ。コールガールなんて仕事辞めて俺の所で働けばいい」
「でも、私にできるのかしら?」

「できるよ。出会い系のサクラの写真撮影さ」

そう言うと黒崎は笑ったのだ。
黒崎は出会い系サイトも手掛けている様であった。

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