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Call Girl
第2章 Call 2
カメラはリモートになっている様で、カメラの前に出て微笑むとシャッターが切られるのである。
佳穂はちょっと面白く感じてきた。
ワンピースを着てみたり、黒いスーツを着てみたり、セーラー服なども着てみたりした。
その間、写真のシャッターは切られ続けていた。
1時間くらいそんなことをしていただろうか。
担当者の小太郎がこう言ってきた。
「佳穂さん、OKです。お疲れ様でした」
「もう、終わりですか?」
「ハイ、いい写真が撮れましたよ」
「それは良かったわ」
そう言うと自分の服に着替え直した。
佳穂は今日、黒いノースリーブのミニワンピにカーディガンを羽織っていた。
事務所に戻ると黒崎が待っていた。
「どうだった?面白かっただろ?」
「ええ、愉しかったわ」
二人はそう言うと笑ったのだった。
黒崎が話す。
「これからかに道楽行かないか?」
「え?カニ?」
「そうさ、カニだよ。俺が奢るよ」
「ありがとう。行くわ」
二人は事務所のビルを出て新宿にあるかに道楽に行った。