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Call Girl
第2章 Call 2
「あぁ、小太郎ありがとう。渡しておくから」
そう言われると小太郎は部屋を出ていった。
黒崎はその封筒を佳穂に手渡した。
「佳穂さん、これが今日の報酬だ。見てくれ」
「はい、開けていいですか?」
「あぁ、いいよ」
その言葉を聞くと封筒を開けてみた。
そこには1万円札が2枚入っていたのだ。
佳穂は過去にレジ打ちの仕事をしたことがあった。
だが、今では身体を売る以外でこうして報酬を貰うのは初めてだった。
この時ある種の新鮮さと感動を覚えたのだ。
「黒崎さん、ありがとう」
そう言うと佳穂は微笑んだ。
二人は料理を堪能していた。
カニを食べると寡黙になると言うがこの二人はお喋りだった。
佳穂は時間を気にしていた。
今日も黒崎はホテルには行かないのだろうか。
そう思っていたのである。
その黒崎にこう聞いた。
「黒崎さん、今日ホテルはどうします?」
「あぁ、今日も飯だけでいいから。料金はちゃんと払うから心配するな」
「え?それでは、私が困ります」