この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Call Girl
第2章 Call 2
「別にいいだろう?俺がいいって言ってるんだから。これ以上何も言うな」
「はい」
佳穂は口ごもってしまった。
黒崎が話す。
「俺も、あと少ししたら仕事に戻るから、タクシー代渡すからそれで帰りな」
「え?またですか。それは悪いです」
「いいから、そうしろ」
「はい」
そう話すとまた黒崎は1万円札を渡してくれた。
食事も終わり帰る時間になった。
その時だった。
別れ際に黒崎がいきないり佳穂の身体を抱きしめてきたのだ。
抱きしめるとその身体はとても華奢で頼りない様に黒崎は感じていた。
お互いの目が合う。
佳穂は目を瞑った。
黒崎は優しく佳穂の額にそっと唇を当てたのだ。
唇を重ねた訳ではなかった。
おでこにキスをしたのだ。
「さ、佳穂、もう帰る時間だ」
そう話すと身体を離した。
この日も何もなく終わっていったのだった。