この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Call Girl
第1章 Call 1
バーテンダーはまたシェイカーを振った。
佳穂の目の前のコースターにギムレットを置いた。
「ありがとう」
佳穂は微笑みながらちょっと酔っぱらった様にそう答えた。
尚も話始める。
「初めての時は感じなかったけど2回目にしたセックスの時、言い知れない快感を味わったの。あれが私の初めてのエクスタシーだった」
佳穂はそう話すとギムレットを一口飲んだ。
高橋はそれをタバコをくゆらせながら聞いていた。
「それからよ。彼以外の人とセックスをして、またあのエクスタシーを感じたいと思い始めたの」
佳穂はそう言うと高橋に微笑んだ。
「それで、今の仕事をしているんだ?」
「ええ、そうね。それだけではないけれど…私を必要としてくれる人が居るからこの仕事をしているわ。私は私を必要としている人がいてくれるだけで嬉しいの…」
佳穂はそう言うと微笑んだ。
その微笑みを見ると何故か癒されていくように感じていた。