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Call Girl
第1章  Call 1
(2)デザイナー
高橋の年齢は37歳で建築デザイナーの仕事をしている。
もちろん結婚して子供も2人いた。

仕事柄建築デザイナーをしているだけあって、自宅は豪邸だった。
だが、夫婦の間は冷めきっていて家庭内別居状態だったのだ。

そんな高橋が佳穂を選んでもおかしくはなかった。
佳穂が高橋にこう言った。

「ちょっと化粧室にいってくるわ」
「あぁ、分かった」

そう言い残すと佳穂は化粧室に向かった。
高橋は相変わらずタバコをくゆらせている。

佳穂は化粧室で軽く化粧を直した。
ちょっと酔っぱらっている自分にこの時気づいたのだ。

これから仕事なのにこんなに酔ってどうするの。
そう、自分に言い聞かせている様だった。

佳穂は化粧を直すと高橋が座っているカウンターに行きスツールに座った。
そして、こう話した。

「さ、高橋さん、もう行きませんか」
「あぁ、そうだな…」

スツールから降りようとした時だった。
高橋がこう言ってきたのだ。

「今夜はホテルには行くのはやめよう」
「え?どうしてですか?」


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