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第2章 　Call 2

（4）ホテル
この日は金曜日だった。
朝起きて佳穂はピルを飲み珈琲を淹れてソファーに座り飲んでいた。

ゆるりとして新聞を読んでいる。

その時携帯が鳴ったのだ。
出てみるとクラブのオーナーの藤堂からだった。

「佳穂ちゃん、今日は空いてる？」
「はい、空いてます」

「じゃ、また黒崎さんから指名あったんで、今日の13時に新宿のアルタ前で待ち合わせでお願いするよ。頑張っておいで」

「はい、わかりました」

そう言うと電話は切れた。
佳穂は新聞を読み終え、珈琲を飲み干すと身支度を始めた。

時計を見ると午前10時半だった。
ちょっと急がなくてはと、思っていた。

素早く化粧をして服を選ぶ。
今日は紺色のちょっとセーラー服を思い起こさせる感じのするワンピースを着た。

襟の部分が大きく白くてセーラー服を思い起こさせる。
スカートはちょっと大きめのプリーツだった。

身支度が整うと家を出た。
そして、電車で移動する。

JR新宿駅東口に出て歩いてアルタ前まで行った。
12時45分にアルタ前に着いた。