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Call Girl
第2章 Call 2
今日も時間通りだと思って黒崎が来るのを待っていた。
13時過ぎだった。
黒崎がこちらに向かって歩いて来る。
今日はちょっとラフな格好をしていた。
スラックスに白いポロシャツにジャケットを羽織っていた。
「お待たせ。待った?」
「いえ、今来たところなんで大丈夫です」
そう言うと佳穂は微笑んだ。
「じゃ、行こうか」
「え?どこに行くんですか?」
「楽しいところだよ」
そう言うと黒崎は笑うのだ。
佳穂は黒崎の後を付いて歩いた。
暫くアルタ前から歩いたように感じた。
緩やかな坂道が目の前に広がってきた。
その緩やかな坂道を登ってゆく。
その登り切ったところに大きなビルの様な建物が見えた。
佳穂はまた黒崎に尋ねた。
「どこに行くんですか?」
「ホテルだよ」
「え?」
佳穂は驚いて言葉に詰まった。