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Call Girl
第2章 Call 2
そのラブホは一見、ラブホには見えなかった。
普通のホテルの様だったのだ。
そこに入ってゆく二人。
黒崎が部屋を選んでゆく。
平日の昼間だったのでランプが付いた部屋が多めにあった。
そこから303号室のボタンを押す。
カウンターでルームキーを受け取りエレベーターに乗り3階で降りた。
303号室の番号がチカチと点滅していた。
ルームキーで鍵を開け扉を開ける。
部屋に入るとかなり広かった。
L字型のソファーにローテーブルにキングサイズのベッド、ナイトテーブルが置いてあった。
部屋の照明は間接照明らしくちょっと薄暗かった。
部屋に入ると黒崎はジャケットをハンガーに掛けた。
二人はソファーに腰かける。
黒崎はいきなり冷蔵庫を開けるとビールを出して飲み始めた。
「佳穂も飲むか?」
「はい、頂きます」
そ言うとビールを手渡してくれた。
缶ビールを開けるときの「プシュ」という音がして蓋が開いた。
黒崎が話始める。
「佳穂、俺と一緒になってくれないか?」
「え?」
佳穂はまたしても言葉を失った。