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Call Girl
第2章 Call 2
この前の愛人になってくれという話からそんなに日にちは経っていなかった。
その返事もまだしていないのである。
それでいきなり一緒になってくれないか。
と、言われても正直困ってしまうのだった。
佳穂は言う。
「黒崎さん、まだ先日の愛人の件も返事はしていません。いきなり一緒になってくれって言われても私、ちょっと困ってしまいます」
「そうだよな…」
そう言うとビールを飲みこんだ。
黒崎は尚も話始める。
「俺さ、今仕事で4億の借金もあるんだ」
「え?4億?」
「そう、4億…」
佳穂は言葉を失った。
その金額に驚いてしまったのだ。
黒崎は話し続ける。
「でも、この4億は佳穂と一緒になったからって佳穂に借金の請求が行くわけじゃないから安心してくれ」
「そうなんですか?」
佳穂は複雑な気持ちでそう答えた。
二人は暫く黙ってしまった。