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Call Girl
第2章 Call 2
その沈黙を破って話始めたのは佳穂だった。
「黒崎さん、愛人の件も一緒になる話も少し時間をくれませんか」
「あぁ、わかった」
「ありがとう」
そう言うと佳穂はビールを飲み干した。
黒崎は少し元気を取り戻したようだった。
「先に、佳穂、シャワー浴びてこいよ」
「はい」
そう言うと佳穂はバスルームへと消えていった。
黒崎はビールを飲みながらタバコに火をつけ大きく息を吸い込んだ。
息を吐きだすとタバコの煙が部屋に漂っていた。
黒崎はタバコをくゆらせながらソファーに腰かけ佳穂が出てくるのを待っていたのだ。
その時間はやけに長く感じるものだった。