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Call Girl
第1章 Call 1
「何だか、君の話を聞いてたらね…」
「え?私、変なこと言いましたか?」
「そうじゃなくて…」
高橋は佳穂の初めてのセックスの話を聞いていて、今日のセックスはできないと感じていたのだ。
自分でも何故だか分からなかった。
高橋はこう続けた。
「今日は一緒に食事できて、酒も飲めて良かったよ。支払いはちゃんと全額するから心配しないで」
「え?それではこちらが困ります…」
「今日はそういう事で…」
「いいんですか?」
「構わないよ。タクシー呼んで一緒に帰らないか?」
「ええ、構いませんが…」
高橋はそう言うとボーイを呼んでタクシーを呼ばせた。
程なくしてタクシーがやってきた。
タクシーに吸い込まれるようにして乗り込む二人。
運転手が訪ねる。
「お客様、どちらまでですか?」
「東急田園都市線の宮崎台までお願いしたい」
「分かりました」
運転手はそう言うと車を走らせた。
タクシーは夜の高速道を滑るように走ってゆく。