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Call Girl
第1章  Call 1

高速を降りると246に出た。
その246も滑るようにして走ってゆく。

高橋が聞いてきた。

「君の自宅はどこなんだい?」
「私ですか。東急田園都市線の江田駅から直ぐですけど」

「じゃ、俺の自宅から近いんだな」
「そうなんですか」

「ああ、そうだよ。俺の家は宮崎台から直ぐなんだ」
「そうですね、近いですね」

「じゃ、先に俺降りるからタクシー代渡すからそれで支払って」
「分かりました」

そう言うと高橋は佳穂にお金を渡した。
タクシーは宮崎台からちょっと奥まったところで停まった。

「また、今度な…」
「はい、また…」

高橋はそう言うとタクシーを降りた。
佳穂は運転手にこう言った。

「江田駅までお願いします」
「わかりました」

佳穂は江田駅からそう遠くないところに3LDKのマンションを借りていた。
そこに猫2匹と暮らしていたのである。

タクシーを降りると外は真っ暗だった。
街灯の灯かりだけが見えていて、車もそんなに走っていなかった。


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