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Call Girl
第3章  Call 3
(3)麻布十番
今年の夏は異常に暑く感じた。
佳穂は今日、夏の着物を着ていた。

佳穂は着物が好きな女性である。
着付けも自分でできるのだ。

鏡を見ながら今日も上手く着付けができたと思っていた。
着物は黒地に小さなウサギの絵柄が入ったものだった。

帯は半幅の赤い帯で後ろに文庫に結んである。
とても可愛らしい着物姿だった。

今日、佳穂は伊藤と麻布十番納涼まつりに行くことになっていた。
このまつりは毎年8月に行われるのだ。

佳穂は伊藤と青山一丁目の駅のホームで待ち合わせをしていた。
待ち合わせ時間は夕方の4時だった。

いつものように15分前に駅のホームに着いた。
暫く待つ事数分。

伊藤がホームに現れた。
佳穂の着物姿を見ると二度見をしてしまった。

それくらい佳穂の着物姿は美しかった。
伊藤が照れくさそうに話しかけてくる。

「今日は着物なんだね。二度見しちゃったよ。凄くその着物に合ってるよ」

佳穂はその言葉を聞くと嬉しくなってこう話す。

「ありがとう。私、着物が好きなの。それに今日はお祭りだから着物がいいかなって思って」

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