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Call Girl
第3章 Call 3
「じゃ、ハンバーグセットを2つ」
ウェイターはそれを聞くと奥の調理場へと消えていった。
伊藤が話しかけてくる。
「今日は僕の家でゆっくり過ごそう」
「ええ、いいわ」
「映画でも観ないか?」
「それもいいかも…」
そう話すとまた微笑んだ。
佳穂が話す。
「伊藤さん、1日貸し切りだと20万なんですけど大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。株で一儲けしたから…」
伊藤はそう話すと笑うのだ。
そうこうしているうちにハンバーグが運ばれてくる。
そのハンバーグは肉厚で肉汁が溢れていた。
付け合わせの人参のグラッセやマッシュポテトなども美味しそうだった。
1人前でサラダとパンを付けてもかなりのボリュームである。
佳穂は食べきれるだろうか。
と、ちょっと不安そうだった。
そんな佳穂の顔を見て伊藤はこう言ってくる。
「残したら僕が食べるから大丈夫だよ。さ、食べよう」
「はい」
二人はそう言葉を交わすと食べ始めた。
ナイフでハンバーグを割るとジワっと肉汁が溢れ出てきた。