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Call Girl
第3章  Call 3

「佳穂、おはよう。よく来たね。さ、入って」
「おはようございます」

そう言うと部屋に入っていった。
部屋は南向きで遮光カーテンが開け放たれていて朝の陽ざしが眩しく感じた。

ソファーに腰を下ろした。

「佳穂は何か飲む?珈琲でいいかい?」
「ええ、珈琲でいいわ」

伊藤はキッチンに行き珈琲メーカーをセットしてドリップしてゆく。
部屋には珈琲の良い香りが漂ってきた。

その珈琲をマグカップに入れるとリビングのローテーブルに置いた。
自分もソファーに腰を下ろした。

「実は、今日来てもらったのは大切な話があるんだ」
「大切な話ですか?」

「あぁ、そうだよ」
「それで、その話ってなんですか?」

伊藤はちょっとためらいがちになり持ってきた珈琲を口に運んで喉を潤した。
そして話し始める。

「実は、会社で移動が決まったんだ」
「人事異動ですか?」

「そうだよ。それで僕はアメリカのシアトルに移動になった」
「え?アメリカですか?」

伊藤の勤める会社は外資系だった。
本社はアメリカのシアトルにあった。


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