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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第10章 雨女
「……は……ぅ……ス……スカートとかを履いても……征也さんの……好みなら……あぁ……」
途切れがちに、喘ぎまじりに提案したら、スミカの足を撫で回していた手が止まった。
「俺に言われたからって、簡単に自分のスタイルを曲げるんじゃねえよ」
「は?」
「ボーイッシュなストリート系スタイルがおまえの生き様なんだろうがよ」
生き様なんて大袈裟なものじゃない。なんとなく楽だからだ。
決まった住まいもなく、その日その日で行きずりの男に金で買われ、どこかのホテルや男の小汚い部屋で一夜を過ごし、相手が見つからないときは知り合いや友人のアパートの狭い部屋に泊めてもらう。そういう生活に合っているからに過ぎない。
そうでなければ、スミカだってオシャレをしたい。それに、女がボクなんて言うなって否定したくせに、勝手な人だ。
スミカはそう思った。怖いから文句は言わないでおく。
「だが……そうだな。スカートを履いたおまえもかわいいかもな」
「……はぁ?」
「うん。きっとかわいいぞ」
「……ぷ、あはは」
コロコロ変わる彼の発言に呆れたものの、急に可笑しくなって吹き出してしまう。
途切れがちに、喘ぎまじりに提案したら、スミカの足を撫で回していた手が止まった。
「俺に言われたからって、簡単に自分のスタイルを曲げるんじゃねえよ」
「は?」
「ボーイッシュなストリート系スタイルがおまえの生き様なんだろうがよ」
生き様なんて大袈裟なものじゃない。なんとなく楽だからだ。
決まった住まいもなく、その日その日で行きずりの男に金で買われ、どこかのホテルや男の小汚い部屋で一夜を過ごし、相手が見つからないときは知り合いや友人のアパートの狭い部屋に泊めてもらう。そういう生活に合っているからに過ぎない。
そうでなければ、スミカだってオシャレをしたい。それに、女がボクなんて言うなって否定したくせに、勝手な人だ。
スミカはそう思った。怖いから文句は言わないでおく。
「だが……そうだな。スカートを履いたおまえもかわいいかもな」
「……はぁ?」
「うん。きっとかわいいぞ」
「……ぷ、あはは」
コロコロ変わる彼の発言に呆れたものの、急に可笑しくなって吹き出してしまう。