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ex-girlfriend
第2章 僕の家族
そこそこ長い独り暮らしだから、
自炊もそこそこしていた。

美味しいモノが好きだってこともあるし、
素材や調味料に糸目をつけないから、
たいした料理じゃなくてもなかなか美味しいモノは作れるようになっていた。


ミリオンとまったり戯れ合う彼女をカウンター越しに観ながら、
フルーツトマトをカットしてベランダで植えてるバジルとモッツァレラチーズを載せて、エキストラバージンオイルを掛けてピンク色の岩塩をガリガリとグラインドして掛ける。
それと、簡単なカルボナーラを作って、アルザスのオレンジワインを開けた。



のんびり向かい合って食べ始めると、
彼女は本当に美味しそうに食べて、
「凄く美味しい」と褒めてくれる。


花瓶代わりのグラスに薔薇。


なんだか、結婚してる夫婦みたいだなと思って、
にやけそうになるのをグッと堪えた。


皿を軽く流してから食洗機に放り込んで、
冷蔵庫にあったチーズとか、買い置きのドライフルーツを出して、
のんびり飲み続けるのも心地良い。


それで、彼女にはあんまり話したことがなかった姉貴のことや、
両親のことを彼女に話し始めた。
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