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ex-girlfriend
第2章 僕の家族

良くある普通の家。
それが、ずっと持っていた自分の家や家族の印象だった。
仕事人間の父親は、
平日は午前様になることも多くて、
土日も仕事や付き合いのゴルフに出ていた。
おまけに、国内外も含めた単身赴任も多くて長期間不在だったから、
あまり話をすることもなかった。
一回り違いの姉貴は、
目鼻立ちがくっきりしていて、
「美人」と言われていた。
背が高くて、
周りからチヤホヤされていた。
大学の時はミス・キャンパスに選ばれたり、
読者モデルってヤツをやっていたらしい。
エスカレーター式の女子大から、
父親や祖父のコネで総合商社の受付をやって、
最初の結婚をして、
すぐに離婚して出戻ってきた頃は、
まだ、僕は中学になったばかりだった。
なんで離婚したのかについては、
理由は知らなかったし、
興味もなかった。
父親は単身赴任で不在だし、
姉貴はいつも不機嫌そうだったし、
母親は困った顔で溜息ばかりついていて、
家は居心地が悪かった。
そのうち、姉貴が独り暮らしをすると言って家を出て、
僕と母親はようやくホッとした気持ちになった。
たまに帰ってくる父親も、
姉貴が居なければそんなに機嫌が悪くなることもなかった。
姉貴が弾いていたピアノは、
僕のモノになって、
勉強やらスポーツもやってたけど、
ピアノのレッスンも結構真面目に通ったりしていた。
お金のかかる私立の女子校に行っていた姉貴とは違って、
僕は公立の小中に通っていた。
そのまま、エリアで一番難しいと言われていた公立の高校に入った。
そこで、彼女と出逢った。
ちょうど名簿の関係で、隣同士に座った日のことは、
今でも鮮明に覚えていた。
それが、ずっと持っていた自分の家や家族の印象だった。
仕事人間の父親は、
平日は午前様になることも多くて、
土日も仕事や付き合いのゴルフに出ていた。
おまけに、国内外も含めた単身赴任も多くて長期間不在だったから、
あまり話をすることもなかった。
一回り違いの姉貴は、
目鼻立ちがくっきりしていて、
「美人」と言われていた。
背が高くて、
周りからチヤホヤされていた。
大学の時はミス・キャンパスに選ばれたり、
読者モデルってヤツをやっていたらしい。
エスカレーター式の女子大から、
父親や祖父のコネで総合商社の受付をやって、
最初の結婚をして、
すぐに離婚して出戻ってきた頃は、
まだ、僕は中学になったばかりだった。
なんで離婚したのかについては、
理由は知らなかったし、
興味もなかった。
父親は単身赴任で不在だし、
姉貴はいつも不機嫌そうだったし、
母親は困った顔で溜息ばかりついていて、
家は居心地が悪かった。
そのうち、姉貴が独り暮らしをすると言って家を出て、
僕と母親はようやくホッとした気持ちになった。
たまに帰ってくる父親も、
姉貴が居なければそんなに機嫌が悪くなることもなかった。
姉貴が弾いていたピアノは、
僕のモノになって、
勉強やらスポーツもやってたけど、
ピアノのレッスンも結構真面目に通ったりしていた。
お金のかかる私立の女子校に行っていた姉貴とは違って、
僕は公立の小中に通っていた。
そのまま、エリアで一番難しいと言われていた公立の高校に入った。
そこで、彼女と出逢った。
ちょうど名簿の関係で、隣同士に座った日のことは、
今でも鮮明に覚えていた。

