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ex-girlfriend
第2章 僕の家族

「いきなり姉貴が帰って来た時はびっくりしたな」と言うと、
彼女も思い出したようにクスクス笑った。
リビングのドアが開いて姉貴がこっちを見てから、
スタスタと自分の部屋に行ってしまったけど、
元気になってた僕のムスコはすっかりしょぼくれてしまった。
彼女も固まってしまった後、
ぎこちなく震える手で教科書やノートを重ね始めていた。
引き留めないと帰っちゃうよね?
そう思って、何か言わないとと考えていたら、
姉貴がドタドタと階段を降りてくる音が聴こえて、
また、リビングのドアを開けると、
僕に向かって小さい箱を投げつけて、
「ちゃんと使うのよ?」と言って、
「可愛い彼女ね?」と笑うと、
荷物を手に家から出て行った。
小さい箱は、未開封のコンドームで、
慌てて彼女に見えないように隠そうとしたのに落としてしまって、
彼女が拾い上げてくれた。
多分、彼女も初めて見たんだろう。
なんだろうという顔でマジマジとパッケージの文字を読んでから、
「あっ…」と小さい声を上げて僕を見上げた。
「ごめん。
姉貴、なんか勘違いしてて…」と言って、
彼女の手から箱を奪い取るようにして、
クシャっと握り潰すようにして、
「帰る?
送るよ」と言った。
姉貴にファーストキスを台無しにされたような苦い気持ちになったけど、
キスの後の変な気まずさは寧ろ吹き飛んでしまって、
その後はまた、普通の友達に戻ってしまうことになった。
彼女も思い出したようにクスクス笑った。
リビングのドアが開いて姉貴がこっちを見てから、
スタスタと自分の部屋に行ってしまったけど、
元気になってた僕のムスコはすっかりしょぼくれてしまった。
彼女も固まってしまった後、
ぎこちなく震える手で教科書やノートを重ね始めていた。
引き留めないと帰っちゃうよね?
そう思って、何か言わないとと考えていたら、
姉貴がドタドタと階段を降りてくる音が聴こえて、
また、リビングのドアを開けると、
僕に向かって小さい箱を投げつけて、
「ちゃんと使うのよ?」と言って、
「可愛い彼女ね?」と笑うと、
荷物を手に家から出て行った。
小さい箱は、未開封のコンドームで、
慌てて彼女に見えないように隠そうとしたのに落としてしまって、
彼女が拾い上げてくれた。
多分、彼女も初めて見たんだろう。
なんだろうという顔でマジマジとパッケージの文字を読んでから、
「あっ…」と小さい声を上げて僕を見上げた。
「ごめん。
姉貴、なんか勘違いしてて…」と言って、
彼女の手から箱を奪い取るようにして、
クシャっと握り潰すようにして、
「帰る?
送るよ」と言った。
姉貴にファーストキスを台無しにされたような苦い気持ちになったけど、
キスの後の変な気まずさは寧ろ吹き飛んでしまって、
その後はまた、普通の友達に戻ってしまうことになった。

